先週発売になった、トラックメイキングの基本スキルというトラックメイクの初心者に向けた本の原稿を書かせて頂きました。初めて本書きました。
mergrimくんや100madoくん達5人との共著で、ジャンル別に制作スタイルの方法など書かれており、僕はテクノを担当しました。SoundCloudと連動していて、全パートの音やエフェクト使用前/使用後の違いなど聞けるようになっています。電子書籍向けなコンテンツなのですが、今のところ紙媒体だけです。
編集の方からのオーダーが「ビートやベースなど各パートの打ち込み/音作りからミックスダウンまでを書いて欲しい」との事だったので、曲作りのスタートからマスタリングする直前までの工程を、限られたページ数の中、かなり駆け足で書きました。ミックスダウンだけ書いても本一冊分になりますからね…
雑誌やwebに載っているアーティストのインタビューでは、字数も限られているし曲作りや制作のプロセスが語られる事が少ないと感じています。そういう舞台裏の部分を知りたいと思う読者は一定数いると思うのですが、そういったことに知識や興味が全く無いインタビュアーも存在するため、なかなか曲作りに関する話は見えてきません。
そのため、音楽を作るという行為そのものがブラックボックス化している印象があります。僕がこの原稿書くときは、ブラックボックスの部分を作らず、実際にどういう作業をしてトラックを作っているのか紹介するような感じにしました。「ここは企業秘密だから詳しく書かない」っていうのもありません。
曲作りというのは、向き/不向きはありますが、選ばれた人にしか出来ない特別なものでもなく、何かが降りてくるのを待つというものでもありません。手を動かさなければ何も生まれませんが、動かせば何かしら形が出来てくるものだということが、この本を通してわかって頂ければと思います。
書店で見かけたら立ち読みでも結構です。興味あったら買って下さい笑
全然関係ないのですが、この本の下にある機材……お楽しみに!
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