気がついたら2021年ももう年の瀬。コロナ禍が落ち着いた10月くらいから一気に色々動き出し、慌ただしすぎて正直記憶が途切れ途切れの年末ですが、12/21-22は大阪の追手門学院中学校でAbleton Live+Pushの授業がありました。
自分の知る限りAbleton Liveの授業をする中学校は日本初ですが、これはAbletonが今年から日本で始めた「Ableton for the Classroom」という教育プログラムの一環。講師はAbleton認定トレーナーの岡村綾子さんで、僕はテクニカル面でのサポートを行ってきました。

追手門学院中学校は大阪府茨木市にある私立中学校。追手門学院大学の校舎はビックサイトの屋根みたいにシャープな形状なのに対して、中高の校舎は丸みのある建物で、建ってからまだ3年しか経っていないのでとても綺麗。教室もフルオープンになるイマドキのお洒落な学校です。

今回行ったのは「見つけた音で曲を作ろう」という学習指導案で、生徒の身近にある音をiPadで録音してLiveとPushを使ってトラックを作ろうという内容。まだ日本では余り知られていないと思いますが、Abletonのサイトにこういう学習指導案が載っているのです。

https://www.ableton.com/ja/classroom/support/making-music-found-sounds/

今回教えたのは中学1年生ですが、いきなりLive+Pushはハードルが高いので、10月くらいからAbletonのサイトにあるLearning Musicで肩慣らしをしました。ある程度下地ができた12月に2日間かけて、学校のオーディトリアムでLive+Pushを作った制作&発表会という流れです。学校に照明や音響などの設備が整ったオーディトリアムがあるなんてすごい…!

今回は12/20に現地入りして会場設営。僕のイメージだと学校の音響/映像の設備は無いに等しいのですが、ここの学校は設備が整っているのでスムーズに行えました。
翌日12/21は生徒達を入れて、3−4人のグループワークでトラックを制作。Live Introを使って、あらかじめ録音した生活音や誰かの声などと、Abletonの内蔵プリセットを組み合わせてトラックを制作していきます。
Ableton Meetup TokyoだとAbleton Liveの上級者になりたいお客さんが多いですが、中学校だとそういうわけにはいかず、脱落者がでても不思議ではない環境ですが、思った以上に集中してグループワークに励んでいました。

1日目の授業が終わった後は、なぜか大阪城ホールにサカナクションを観に行くことになりました。ベースの草刈愛美さんがAbletonユーザーだそうです。ライブの演出が大がかりなので、僕はFOHの様子が気になってしょうがなかったです。自分が子どものころ、母に連れられてNHKスタジオパークにいくと、副調整室ばかり見ていたことを思い出しました。笑

翌12/22は生徒の発表会。今回は生徒が簡易VJ的な映像まで作って、音楽と一緒に発表しました。さすがに中学生なので映像はKeynoteを使ったスライドがメインですが、みんな普通にKeynoteを使いこなしている姿を見ると、今の中年は全然デジタルツール使えてないと思ってしまいました。
発表会では、音楽のテーマも発表するのですが、どういうわけか半分くらいのグループが宇宙をテーマにしていて、なんだかデトロイトテクノを感じてしまいました。音色や映像素材の影響などもあるかもしれませんが。。

それにしても中学校の教育現場に仕事で関わると、先生の大変さが身にしみてわかります。事前の打ち合わせでは、先生が1時間に1回くらいは生徒を暴れさせる必要があると言ってましたが、本当にそのとおりで、休憩入れるタイミングが遅くなると目に見えて生徒の落ち着きが無くなります。
中1というと、今年の初めまでは小学生だった子どもたちが思春期を迎え、身体と心のバランスが崩れる年頃。それに立ち向かう先生方もエネルギーが必要で、中学校に熱血教師が多いのはそういう理由なのかと勝手に納得してしまいました。自分も中学校の時は親や先生に生意気な口ばかりきいていたけど、今となっては申し訳ない気持ちです。

そして今回は遠慮してあまり写真など撮らなかったのですが、今回はGIZMODE JAPANや読売オンラインなどの取材も入っていたので、生徒の撮影/顔出しOKという承諾書を保護者からとっていたそうです。子持ちの視点からすると、こんな先進的な授業を行える私立の柔軟さがうらやましく、お受験させたくなる親の気持ちがわかりました。
そしてこの学校の先生にはオフィシャルのあだ名がついているのですが、タイソン先生・ベティー先生のお二方にはお世話になりました。生徒さんがこの授業からなにかを感じ取ってくれれば幸いです。

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