新年の挨拶遅れてすみません。
今年もよろしくお願いします。

今回はヴァイナル盤とデジタルデータの音質比較です。いわゆる音キチ男が3人位集まると、大抵アナログとデジタルのどちらが音が良いかという論争が始まります。これは男と女どちらが優れているかと言うくらい結論が出ない問題なのですが、皆さんこういう議論自体を楽しむためにあえて論争を仕掛けてきている気がします笑
でもって、今とある事情でDJM-2000NEXUSとCDJ-2000NEXUSをお借りできているので、自分の手がけた作品で比較してみました。
条件は以下のようにします。

デジタル

  • 自分がマスタリングした音源はそのマスターデータを使用。
  • そうでない場合は2mixデータ(44.1/24もしくは48/24と比較
  • USBメモリにいれてCDJ-2000NEXUSからSPDIFでDJM-2000NEXUSに接続

アナログ

  • ターンテーブルはTECHNICS SL-1200MK5G
  • カートリッジはORTFON Arkive
  • DJM-2000NEXUSのPHONO端子に接続

贅沢ですね~~~~~~(自分のじゃないけど…)

比較した素材

ますL.E.D.のリミックス。こちらはマスタリングを自分が行っているのでマスターデータそのままvsアナログ盤の比較です。A1のONE(YOGURT&KOYAS REMIX)は断然アナログ盤の勝ちでした。音像の広さとか、描写力とか断然こっちです。この曲は、ローミッドの帯域に小さく跳ねたキックをゴーストノート的に入れてグルーブ感を出しているのですが、アナログ盤ではそのキックがうまい具合にアタック感を出しているのに対して、デジタルの方はそのあたりがぼやけており、描写が甘い感じです。ところが、アナログ盤には溝がレコード盤の内側に行くに従って歪みが増えて音が悪くなっていくという特性があり、この感動は針が外周にいる間だけの話になってしまいます。実際、針が内周に向かうA2のFUNNNELくんのREMIXになると、アナログ盤の方はハイハットが歪み、レンジも狭くなってこれならデータの方がいいなという感じです。アナログ盤の方が若干ハイ上がりでしたが、多分これはカートリッジの特性だと思います。

次はYO&KOの003。こちらは片面45回転で、やはり似た傾向です。デジタルの方がローミッドが膨らんで上の帯域をマスキングしている印象です。倍音を多く含む生音は断然アナログ盤の方が良いですね。

次はInto the peak/Ride it on

ミッドの音の立ち上がりは断然アナログ盤。みずみずしく聞こえます。音の抜けもアナログ盤の方が良いですね。

と、ここでふと気づいたのは、アナログ盤のコンプ感。結局みんな好きなのはこのコンプ感じゃね?っていう当たり前のような結論で終わりました。マスターだとちょっと膨らんだバランスがアナログ盤になるとシュッとまとまる、みたいな感じです。あと音圧ばっこり系はやっぱりデジタルですね。というよくわからない結論で終わります。

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